下地調整

セメント系基材は、材質によって様々な特徴がありますが、一般的には、平滑性が悪い、水分が抜けにくい、アルカリ成分が強いといった特徴が挙げられます。

アルカリ性は、水和反応でコンクリート・モルタルが硬化し、水酸化カルシウムを生成することによってつくられます。このアルカリ性はコンクリート強度の維持に必須である鉄筋の腐食を防止する効果があります。

ですが、アルカリ成分は塗膜に悪影響を及ぼす存在でもあり、シーラーやフィラーなしで塗装をしてしまうと、色ムラや剥離、白化現象等といった問題が発生します。この問題を防ぐために、セメント系基材の外壁塗装においては遮蔽能力、耐水性、耐アルカリ性に加え浸透力のあるシーラーを選ぶことが重要です。

セメント形基材を水和反応で硬化させる時に水分が必要であることは言うまでもありませんが、水分が多すぎると付着力の低下につながります。そして、はがれやふくれの原因になりますので、塗装前に含水率が10%未満であるかチェックします。

また、セメント系基材は脆弱で塗料を吸い込みやすいという特徴があります。したがって下地処理を正しく行わないと吸い込みのばらつきから色ムラが発生するので気を付けてください。