環境対応と高機能化がこれからの塗装技術のキーワードになるでしょう。そこで塗料樹脂の開発という観点から塗料技術の歴史を振り返ってみたいと思います。

塗料技術のパラダイム(ある時代に共通枠組み、方法論、ものの見方等)がどのようにシフトしたかと考えると、まず、隆盛となった第1のパラダイム「各種ポリマーの展開」があります。次いで第2のパラダイム「ポリマー技術の高度化」があります。これは樹脂の分子設計・樹脂微粒子設計を含む樹脂設計を高度化させることで高性能を実現してきた時代です。そして現在第3のパラダイム「高機能化と環境負荷低減」の時代に入っていると思われます。高機能化では樹脂設計の面のみならず、機能性顔料・機能性添加剤(薬剤)等の開発によって塗料の領域を押し広げているようです。この分野はニッチ(隙間)な分野であるにも関わらず、機能性塗料は知識集約型、高付加価値型の塗料と言えます。また環境問題への取り組みの大切さは前に述べた通りです。

さて、塗料は典型的な複合材料ですが、複合材料であるがために発展してきた固有の技術があります。塗料の要素技術には樹脂設計技術・架橋技術・分散技術・薄膜形成技術・材料評価技術・機能化技術があげられます。が、こうした技術は周辺分野の材料開発との関連も深くお互い刺激しあっています。技術もマーケットもグローバル化している今だからこそこうした技術を活かした独自性のある製品開発が望まれているように思われます。

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