塗装素地としての木材

塗装の素地として,日本古来から,建築の基本であった木部があるが,最近は各種建材の開発から,木材の工場加工費が上がり,工場での建材としての加工合板がその主流となり,建築現場において建築塗装として施工するケースが減少する傾向を強めている。しかし,木部の質感は日本人のみならず,人に暖かみを感じさせ,
要所要所には使用されその効果は生かされている。 また,戸建住宅を中心に防火の処置さえ十分であれば,省エネルギーに対しでも木材のもっすぐれた吸収性が効果を上げるなどの点から見直されてきつつある。塗装素地としての木材は,それ自体が輸入外材の参入によって非常に多くの種類があり,それに加え,各種の木質加工建材が開発されますます多様化している。

木質ボード

木質ボードを下地材とした内装は、 いずれも 木質ボード の吸放湿能に応じた調湿能を持っている。
板張りの場合も全く同じに取り扱うことができる。 すでに透湿係数は各種ボード について得られている。木材に
ついても 同様である。したがってどの程度の厚みがあれば,ビニル壁紙に匹敵する透湿抵抗を持たせることができ
るかが問題である。

透湿抵抗は定常状態で測定された 値であって,非定常状態吸湿性ビニール壁紙 , ビニール壁紙にそのまま当てはめてよいかどうか不明である。すなわち,室内の水蒸気圧は時間とともに変化し ている。したがって壁の内側との水蒸気圧差も時々刻々変化しているから,水蒸気圧差一定で得られた値とは異なるかもしれない。

合成樹脂類

塗料に用いられる合成樹脂類は大きく分類すると熱を加えると軟化する性質のある熱可塑性樹脂と,熱を加えると硬化していく熱硬化性樹脂に分けることができる。熱可塑性樹脂の代表としては,塩化ビニル樹脂のごとくビニル樹脂で代表されるように,一般に塗料中の溶剤が蒸発することで、乾燥するものであり,熱硬化性樹脂の代表はエポキシ樹脂で示されるごとく反応硬化とか焼付け硬化などの化学反応を伴い乾燥硬化をする塗料である。

無機質系素地塗装

無機質系素地は、セメントを主な成分とするコンクリート、モルタル、スレート等を中心とします。特に外壁における補修塗装に使われます。コンクリートやモルタルの外壁に対する塗装は、見栄えではなくてコンクリートやモルタルの保護や外壁の遮断機能のためなどの補修の場合があります。たとえば、コンクリート素地に発生したひび割れや欠陥に対して処理を行い既存塗膜の補修を行っていきます。

金属系塗料

外壁塗装に使われる金属系塗料には、非常にたくさんの種類があります。

これを分類していくと、大きく次の三つに分かれます。

一つ目は、油変性アルキド樹脂塗料。この油変性アルキド樹脂塗料には、合成樹脂調合ペイント、フタル酸樹脂エナメル、アルキド樹脂変性塗料の3種類があります。合成樹脂調合ペイントは13種、アルキド樹脂変性塗料にはフェノール樹脂変性、エポキシ樹脂変性、塩化ゴム変性というものがあります。

二つ目は、熱可塑性樹脂系塗料です。塩化ゴム系塗料やビニル系塗料、ラッカーエナメルといった塗料が含まれます。

そして、三つ目は熱硬化性樹脂系塗料で、金属系塗料の中でも豊富な種類があります。具体的にはエポキシ樹脂系塗料、ウレタン系塗料、シリコン変性塗料、加熱硬化(焼付)塗料といったものが有名。エポキシ樹脂系塗料には、2液型エポキシ樹脂塗料や厚膜型エポキシ樹脂塗料、タールエポキシ樹脂エナメルの3種類があります。

金属系基材には、概ね、表に示す塗料等の仕上材が使われている。ウレタン系塗料として代表的なものは、アクリルウレタン塗料や常温乾燥形フッ素塗料など。加熱硬化塗料には、熱硬化性アクリル樹脂塗料、アミノアルキド樹脂塗料、耐熱・耐火塗料などがあります。